近年、ビットコインで一躍有名になった「仮想通貨」、
また少しずつテレビなどでも「NFT」が取り上げられてきています。
その際に出てくる「ブロックチェーン」というキーワードが出てきます。
今回はその「ブロックチェーン」について勉強したので解説していきたいと思います。
目次
ブロックチェーンとは
「ブロックチェーン」という言葉については日本ブロックチェーン協会に
定義が2つ記載されていましたので、下記に引用しています。
ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。
https://jba-web.jp/aboutus#definition
電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。
https://jba-web.jp/aboutus#definition
「ん?いきなり難しい言葉多すぎる‥」
簡単に特徴をあげるとすると
- データの改竄がほぼ不可能
- 取引履歴のデータを消すことができない
- 自律分散システム
ブロックチェーンでは不特定多数の人が取引を行います。
多数の参加者がその取引履歴のコピーを記録しておりますので、一つのコンピューターが
ダウンしても、残りの多数の参加者が記録を保持しているため、
システム全体が機能停止することはありません。取引履歴のコピーは削除が不可能なため、
証拠として残り続けます。このようなシステムを「分散システム」と呼ばれ、
ブロックチェーンでは、全ての自律している参加者が取引履歴のコピーし続けているので
「自律分散システム」と呼ばれています。
このシステムのおかげで不正な改竄などができず、取引履歴のデータが安定して
記録し続けることができます。不正がほぼ不可能でシステムがダウンしないので、
様々な分野での活用が期待されています。
全国銀行協会のホームページにも解説が載っているのでそちらも参照ください。
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実際の利用について
ブロックチェーンは様々な分野での活用が期待されております。
今回はその活用例を少し紹介したいと思います。
仮想通貨
これはみなさんもご存知であると思います。
ブロックチェーンが一躍有名になった活用事例です。
従来、インターネット上の決済は金融機関のシステムを介さずに
送る側と受け取る側の2つの当事者間のみのやり取りで取り引きが成立します。
トレーサビリティ
トレーサビリティとは、商品の生産から消費までの過程を追跡するということです。
実際にはアメリカのウォルマートがテクノロジー系の企業であるIBMと提携し、
サプライチェーン全体の情報にアクセスし、トレース可能なプラットフォームを作成しました。
2018年10月に実用化されました。
また、「ルイヴィトン」や「ディオール」はブロックチェーンの技術を活用して、
真贋の証明ができるようなシステムを構築しているそうです。
保険請求業務
これは2018年に福岡県飯塚市と東京海上日動が行った実証実験です。
医療保険請求に関わる医療情報を、ブロックチェーンを通じて医療機関に要求し、
データ連携基盤の「avenue-cross」を通じて秘匿性の高いデータを受領することで、
医療情報に対するセキュリティを確保しつつも、保険金支払業務の簡略化・迅速化が
可能か検証が行われました。結果、保険金の請求から支払いまでの期間を
1ヶ月程度短縮することができたようです。
まとめ
ブロックチェーンは「自律分散システム」でデータの改竄などの不正が難しく、
システムが機能停止しづらいシステムです。
仮想通貨やブランドの真贋の証明などにすでに活用されています。
今後も目が離せない技術ですので、ぜひチェックしてください。
下に私が参考にした本のリンクを貼ってきますので興味のある方はチェックして下さい。
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それではまた!
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